FOOD & RECIPE

自分で作ればもっとおいしい! スープを簡単に手作りする5つのポイント

2018/12/12

自分で作ればもっとおいしい! スープを簡単に手作りする5つのポイント

身体が温まって代謝が上がり、具だくさんで栄養面でも嬉しいのがスープ。そんなスープですが、自宅ではどんな風に作っていますか? スープの素や粉末ダシは便利で手軽に使えますが、素材そのものの旨味を利用したほうが、飽きずに美味しく作ることができ、身体にも優しく仕上がります。でも、スープの素を使わない作り方って大変そう……? 大丈夫! 5つのポイントを押さえることで、スープの素がなくても、手軽に美味しいスープを作ることができるんです。

ポイント1 旨味のたっぷり出る食材を使う

それ自体から旨味がたっぷり出る食材を使えば、ダシを取ったり、スープの素を使う必要がありません。何より、素材の旨味を感じられ、美味しいスープができます。

豆乳を使うなら、成分無調整のものを選びましょう。牛乳よりもしっかり旨味が出る、頼れる存在です。あさりは火の通りが早く、少し加えるだけでコク深い味わいに。

ポイント2 じっくり炒めて、旨味を引き出す

スープ作りの最初に野菜を炒める際は、「じっくり炒める、でも、触りすぎない」のがポイントです。たまにヘラを動かして炒める程度にし、少し焦げるぐらいにして、甘みを引き出します。

また、塩を振るタイミングも大事。最初に振ると水分が出てきてしまうので、余分な水分を飛ばしたあとに塩を振るようにしましょう。

ポイント3 しっかりめの塩で、より美味しく仕上げる

塩は、旨味と甘みを引き出すのに、欠かせない存在。少なすぎると旨味も甘みも出ないので、味見をしながら「美味しいライン」を見つけていきましょう。毎回同じ塩を使い、感覚をつかんでいくのがオススメ。

ポイント4 好みのオイルを上手に使う

中華風のスープにはごま油で香りづけを。その他は、オリーブオイルを使ってみて。仕上げ用には、良質なエクストラバージンオリーブオイルをひと振りするのも◎。

良質なものは加熱せずに使い、その持ち味を生かしましょう。お気に入りを常備しておくと、スープ作りが楽しくなりますよ!

ポイント5 旬を迎えた美味しい食材で作る

美味しい食材さえ使えば、やっぱりスープも美味しくなるもの。素材の美味しさを存分に生かしてあげる気持ちで、スープを作りましょう!

常備菜で作る、キャベツとウインナーソーセージのスープ

特別な食材がなくても、冷蔵庫にあるキャベツとウインナーで手軽に作れるスープです。キャベツを、焦げ目がつくほどしっかり炒めるのが、美味しく作るコツ。

【材料】2人分
キャベツ…1/8個
ウインナーソーセージ…4本
ニンニク…1片
水…300ml
塩…小さじ1/2
粗挽き黒こしょう…少々
オリーブオイル…大さじ1

【作り方】
1 キャベツは2cm角に切り、ニンニクは薄い輪切りにする。ソーセージは1cm幅に切る。
2 鍋にオリーブオイルを中火で熱し、キャベツを焦げ目がつくくらいまで、しっかりと炒める。ニンニクを加えて軽く炒め、ソーセージを加えてさっと炒める。
3 水を加え、沸騰したら弱火に。フタをして15分煮込む。塩、こしょうで味を調える。
★好みで斜め切りにしたサヤインゲンを少々加え、さっと火を通すのもあり。

キャベツをしっかりと炒めることで、旨味を引き出します。後から加えるソーセージからも、旨味がたっぷりと出ます。

出典:『繰り返し作りたくなる! スープレシピ』大橋由香

著:大橋由香
料理研究家。調理学校を卒業後、フレンチレストラン、カフェ、ダイニングバーで経験を積む。結婚・出産を経て、2014年に『パン食堂 はるひ』をオープン。2017年『ストウブビストロはるひごはん』として移転オープンし、ストウブ鍋を使った体に優しい野菜料理を中心に提供している。著書に『ストウブで無水料理』(誠文堂新光社)がある。

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