2019/07/29
今年ももうすぐ夏がやってきます。スーパーには色とりどりの旬野菜が並び、「今晩、何を作ろうかしら」と、献立を考えるのもテンションが上がりますね。野菜の美味しさをダイレクトに味わえるメニューの一つがサラダ。とってもシンプルな料理に思えますが、じつは“手”を効果的に使うと、より奥行きのある味になるんです。
「例えば葉ものは手でちぎるほうが、葉が潰れないので美味しいし、ドレッシングも手でさっくり和えると調味料がまんべんなく絡んで味にムラが出ないんです」と教えてくれたのは、料理家のスズキエミさん。さっそく、手もみサラダ2品を教えていただきました。
潰しトマトと新玉ねぎのサラダ
【材料】2~3人分
トマト（中）…1個
新玉ねぎ…1個
キュウリ…1本
塩…2つまみ
炒りごま…大さじ1
＜A＞
薄口醤油…大さじ1
米酢…大さじ1
米油…大さじ1
【作り方】
１.トマト、新玉ねぎ、キュウリは1cm角に切る。ボウルにトマト、塩を入れ、角が取れるまで手でなじませる。
２.別のボウルに＜A＞を入れ手でよくなじませ、さらっとした感触になるまで混ぜ合わせ乳化させる。
３.2に1のトマト、新玉ねぎとキュウリを加え、さっくりと和える。ごまを手ですり潰しながら加える。
手もみキャベツのコールスロー
【材料】2~3人分
キャベツ…100g
ハム…3枚
塩、こしょう…適量
白ワインビネガー…大さじ1 1/2
砂糖…1つまみ
オリーブ油…大さじ2
【作り方】
１.キャベツは7mm幅に切り、塩2つまみを加えて手でなじませるようにざっくりと和える。ハムは5mm幅に切る。
２.ボウルに白ワインビネガー、塩2つまみ、砂糖を手でよくなじませ、塩と砂糖が溶けたら油を入れ、さらっとした感触になるまで混ぜ合わせ乳化させる。
３.1のキャベツを手でさっと絞り、2にハムと加え、手でキャベツをほぐしながらざっくりと和える。こしょうを挽き、器によそう。
潰しトマトと新玉ねぎのサラダのトマトは、塩と一緒に混ぜる際、とろっとした感触になるまで混ぜるのが美味しく仕上げるポイントです。コールスローのキャベツは、絞りが甘いと味がぼやけるのでしっかりと。そうすることでアクも抜け、調味料が中までよくなじみます。ぜひトライしてみてください！
出典「暮らし上手のおいしい野菜」
料理：スズキエミ
文：長谷部美佐