FOOD & RECIPE

「わたしの晩酌 低温調理でしっとり鶏ハム」村山由紀子

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2018/11/16

「わたしの晩酌 低温調理でしっとり鶏ハム」村山由紀子

先日我が家にもバーミキュラのライスポットがやってきた。
ご飯を炊くのはもちろんのこと、いろいろな調理に活用できる優れもの。
先日炊いた新米もとても美味しくできた。
今日は、ずっと試してみたかった低温調理にチャレンジしてみることに。
皮付きの鶏むね肉に鶏の重さの1.5%の塩とこしょう少々をなじませる。チャック付きのポリ袋に菜種油大さじ3ほどと一緒に入れ、空気をなるべく抜いて閉じる。湯の温度を60℃に設定したライスポットにポリ袋ごと入れ、待つこと1時間。ポリ袋ごと引き上げ、冷蔵庫で1時間ほど冷やした。ポリ袋から取り出し、皮目をバーナーで炙る。香ばしい香りが部屋中に立ちこめた。中はしっとり仕上がっているかな、ちゃんと火は通っているかな、など少しドキドキしながら、スライスしてみた。身は綺麗に火が入っていて、淡いピンク色。切っているだけでも、しっとりしているのを感じられた。切った鶏むね肉は、お皿に並べ、塩もみした紅大根、ラディッシュと一緒に盛り付けた。レモンのスライスも少し加え、ディルとミントも一緒に。最後にオリーブオイルを少したらしたら、今夜の晩酌のはじまりはじまり。鶏むね肉は、予想をはるかに超えるしっとりとした食感。心が弾んだ。私1時間待っていただけなのに、こんなに美味しくていいのかしら! って思ってしまうくらい上出来だった。低温調理恐るべし。豚肉、牛肉、お魚も色々と試してみようと思う。

村山由紀子

料理家村山由紀子

素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com

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