FOOD & RECIPE

【2017/11/9】コウ静子さんの身体を整える夕食

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2017/11/09

「梨ときのこの秋のチョンゴル」

チョンゴルは韓国の宮廷料理から発展した鍋料理の1つ。
具材は薬味調味料で下味をつけた牛肉と細切りにしたにんじん、細ねぎ、せり、しいたけ、
ここに梨の細切りを加え、韓国料理の基本色である五色を揃えます。
鉄鍋に野菜を彩りよく放射状に並べて火にかけ、卵を落として湯を注ぎ入れて炒め煮にし、
煮ながらいただきます。本来は牛肉から取るスープを加えて煮ますが、
取り揃えた五色の具材とたれの調和を楽しみたいから、湯を加えて煮るのがわたし流。
韓国では白い具材には大根を使うのが一般的ですが、
寒さが増して鍋料理が恋しくなる秋から冬にかけては梨が出回る頃。
白には梨を使うのが子どもの頃から我が家の定番でした。
梨に火を通してお料理にというととても驚かれますが、梨の爽やかな味と自然な甘味が
他には変えられない味わいを生むのです。
また、梨が出回る秋から冬にかけては空気の乾燥が気になる季節。
乾燥から喉や肺を傷め、咳が続いたりと秋に起こりがちな不調が表れがちです。
梨は肺や喉を潤し、咳を鎮める作用があると言われています。
季節ごとの自然の恵みを上手に摂り入れて体を整えることが、日々の暮らしの楽しみでもあります。

料理研究家コウ静子

料理研究家。料理研究家である母、李映林氏のアシスタントを務めたのち独立。韓国薬膳要素を取り入れた、身体に優しい料理に定評がある。雑誌や書籍、テレビ番組などで活躍中。著書に『症状別 不調の時に食べたいごはん』(家の光社)などがある。