FOOD & RECIPE

「カラダごはん」vol.18 コウ静子

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2018/04/19

「カラダごはん」vol.18 コウ静子

「竹の子とあさり、若葉の小さなチヂミ」

出回り始めた若い竹の子をまずは炭焼きやしゃぶしゃぶなど、竹の子そのものの味や形姿をシンプルに楽しむと、炒めものや煮物、パスタやスープにと存分に味わい尽くします。
今日はあさりと合わせて小さなチヂミにしました。
竹の子はほそ切りにし、あさりのむき身と合わせ、水をふってから小麦粉と上新粉、ほんの少しの砂糖と塩を混ぜ、全体に粉がいきわたったら溶き卵を加えてごま油で焼きます。木の芽や紅たでをのせて、春がふわりと香る軽やかなチヂミに。たれをつけずに素材の香りを楽しみます。
たけのこは体の余分な熱を取り、利尿作用、むくみを改善する作用があります。食物繊維が豊富で老廃物の排出を助け、代謝を高めてくれます。
日が少しずつ長くなり、心もほぐれるような春の柔らかな日差しと
春の野のような小さなチヂミが心を浮き立たせてくれるようです。

コウ静子

料理研究家コウ静子

料理研究家。料理研究家である母、李映林氏のアシスタントを務めたのち独立。韓国薬膳要素を取り入れた、身体に優しい料理に定評がある。雑誌や書籍、テレビ番組などで活躍中。著書に『症状別 不調の時に食べたいごはん』(家の光社)などがある。

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