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【2017/11/23】コウ静子さんの身体を整える夕食

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2017/11/23

【2017/11/23】コウ静子さんの身体を整える夕食

「漢方を取り入れた、桔梗の根とれんこんの松の実炒め」

秋から冬、幾度となく桔梗の根を手に取ります。桔梗は秋の七草のひとつ。紙風船のような蕾を付け、それが開いて星の形のお花になり、私たちを楽しませてくれます。韓国では根を野菜としてキムチやナムルなどにしていただきますが、わたしがよく作るのは、桔梗の根と松の実をごま油で炒めて塩で調味したのシンプルな炒めものです。桔梗は喉の痛みを癒し、咳や痰を改善してくれる薬草で、古くから漢方の生薬として利用されています。冷たい風に枯れ葉舞う季節。空気が乾燥し体も潤いを求めます。燥の邪気が体に入り込むと、喉や肺を傷めて咳や痰などの風邪の症状があらわれ、長引くことも。植物の力を体に取り込むと、心まで潤うようです。

コウ静子

料理研究家コウ静子

料理研究家。料理研究家である母、李映林氏のアシスタントを務めたのち独立。韓国薬膳要素を取り入れた、身体に優しい料理に定評がある。雑誌や書籍、テレビ番組などで活躍中。著書に『症状別 不調の時に食べたいごはん』(家の光社)などがある。

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