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魚も肉もドンとサンド! 奥深きサンドイッチ作りの魅力とは|by栗原友さん

2018/07/04

パンに具材を挟むだけ。
それだけなのに、食卓に笑顔と会話、そして美味しいを運んでくれるサンドイッチ。具材の組み合わせや味付けを変えるだけで、洋から和、エスニックにまで変身する。レパートリーを増やせば、朝食もランチもワンランクアップ! あり合わせの食材をザクザク切って、ドンとのせてサンドして、切った断面に歓声が沸く。そんな手軽さ、おおらかさがサンドイッチの魅力だったりします。栗原友さんの自由で軽やか、それでいて奥深きサンドイッチ作りを拝見してきました。

サンドイッチはひらめきで

ザワークラウトとトレビスのサラダはたっぷり山盛りに「ザワークラウトとトレビスのサラダはたっぷり山盛りに。
サンドして上からぎゅーっと押すと、カツに味が馴染んで美味しくなります」と友さん。
フランボワーズの香りとほんのり甘くてほろ苦い、トレビスのサラダが絶妙なアクセント

「残りもののトンカツにはたっぷりのザワークラウト。トレビスのサラダにははちみつを加えるのが今日の気分。今、フランスでカツサンドが流行ってるんですって。美味しそうだな〜と、想像したら作ってみたくなっちゃった」

大好物のザワークラウト
栗原はるみさんの娘であり、自身も料理家である栗原友さん。昨夜の余りものだという厚めのトンカツに、大好物のザワークラウトをたっぷりのせ、さらにその上にはトレビスのサラダ。完成したサンドイッチは、見た目も味もおしゃれ!

「食材をパンで挟むだけのサンドイッチは、いい意味で手抜き料理。だからこそ、味と見た目にはこだわります。いい調味料を使う、お気に入りのパンを買ってくる、美味しいチーズをプラスするとか」

トレビスは色と苦みがお気に入りトレビスは色と苦みがお気に入り。
シンプルなマリネが定番だ
けれど、
今日はトンカツに合わ
せて少しはちみつを加えて 

肩の力は抜けているけれど、その実、本気。昨夜のトンカツを見事に変身させたパワーの源は、友さん曰く「美味しい妄想」。この組み合わせは美味しそう、トレビスの色とほろ苦さを合わせたらどうなるだろう……。食材の味、香り、姿、そして誰かの言葉、旅先での料理の記憶、その日の気分など、あらゆる要素から生まれる〝ひらめき〞が〝美味しい妄想〞を無限大にふくらませていく。

「サンドイッチはいつも気まぐれ。このカツサンドだって、次に作るときは今日のとは違うものになると思いますよ」と、にこり。次なる〝ひらめき〞に友さん自身がワクワクしているようだった。

出来上がりの姿と味を想像する

ニシンのマリネのサンドイッチころんとした佇まいが乙女心をくすぐるかわいいサンドイッチが完成。
「今朝パン屋さんでパンを眺めていて、今日はこれにしようと思ったの。
ほらね、やっぱりかわいい」見た目にもこだわる、友さんならではのひらめきが光る

現在、友さんは料理家として活躍する傍ら、築地の魚屋さんにも勤務中。「どちらかというとお肉が好きで、なんとなく魚は苦手だった」。だからこそ踏み込んでみようと決心してのことだった。

ニシンのマリネには、ゆでたインゲン、炒めたヤングコーンを合わせて
「今は魚が大好き。旬の魚は気持ちを豊かにしてくれる感じがするんです。サンドイッチにも魚はよく使うようになりました。ギンポウという魚の天ぷらを、トレビスやルッコラと一緒にパンに挟んだらすごく美味しかった! イワシの刺身と自家製アンチョビを合わせてサンドしても美味しいんですよ」

なかでも、旬の時季にたっぷり仕込んでおくというニシンのマリネのサンドイッチは、魚屋さんに勤めるご主人も大好きだという。

「私の料理は、何でも美味しいって言ってくれるんですけどね」と少し照れながら、「ニシンのマリネには、ゆでたインゲン、炒めたヤングコーンを合わせても、きっといい感じ」と、再び〝美味しい妄想〞をふくらませる。

友さんが料理に目覚めたのは、実家を出てから。留学先で友だちを呼んで料理を振る舞うと、みんなが喜んでくれるのが嬉しくて、料理が楽しくなった。
「サンドイッチは友だちが遊びに来るときにもおすすめです。お酒にもあうし、みんな喜んでくれるから」

誰かを喜ばせたい。美味しいねって一緒に笑いたい。だから、あり合わせで作る気楽なサンドイッチも、おもてなしのサンドイッチも、根っこは同じ。飾らない友さんの思いが、一番よく表れる料理なのかもしれない。

ニシンのマリネは春の定番常備菜ニシンのマリネは春の定番常備菜。
ビン詰めされたニシンが容姿端麗! 

キャロットラペはサンドイッチの定番

「彩りもいいし合わせやすい。キャロットラペはサンドイッチの定番。
クリームチーズとも相性抜群です」

出来上がりを想像しながら

 出来上がりを想像しながら
「ディルを少しのせるとニシンに合うしキレイだと思う」

食べごたえのある肉サンドイッチから、野菜がいっぱいのサンドイッチまで、幅広く楽しめるのが魅了的。具材をシンプルにパンに挟むだけで、こんなにバリエーションが楽しめるので気持ちが高まります。どれから作ろう?
ぜひ様々な具材にチャレンジして、お気に入りの組合せを見つけてみてはいかがですか?

くりはらとも

【PROFILE】

くりはらとも
留学先のロンドンで友人を招いて手料理をもてなすうちに料理に目覚め、帰国後料理家に。旅先で出会った料理を日本でも手軽に作れるようアレンジし、そのレシピを雑誌や料理教室などで提案している。築地斉藤水産に勤務。母親は料理研究家の栗原はるみ。『クリトモ教室』など、料理教室の案内はhttp://kuritomo.co.jp/

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