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BREAKFAST STYLE④ 心と身体が喜ぶ朝食を|南村友紀さん

2018/05/11

BREAKFAST STYLE④ 心と身体が喜ぶ朝食を|南村友紀さん

人間と犬のごはんを同時に作ることで材料も時間も無駄を省く南村さん。
愛犬の暮らしは
「愛と幸福と美味しいゴハン」で満ちています。
忙しい朝、ほっとひと息できる工夫とは?

人間と犬のごはんを同時に

 

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「世界中の犬たちに、愛と幸福とおいしいゴハンを」をコンセプトにした犬のためのデリカテッセン『キッチンドッグ!』の代表である南村友紀さん。現在は2頭の愛犬と暮らす。「わが家では目覚まし時計は必要ありません。毎朝、犬たちが〝散歩に行きたいコール〞で起こしてくれますから(笑)」

散歩は夫婦で1頭ずつを担当。どんなに眠くても、どんなに寒くても毎日欠かさず出かける。朝の散歩から家に戻るのが7時ころ。ここから1時間、8時に朝食を食べ始めるまでが南村さんの朝支度本番だ。犬の足を洗い、コーヒーを淹れ、野菜ジュースをつくり、夫婦ふたり分と犬2頭分の朝食を作る。さらにメールをチェックし、掃除機をかけ、洗濯機もまわす。「気になることがあると、その場で身体が動くんです。朝ごはんを作っていて、目の前の窓ガラスが汚れているのに気づいたらササッとふいたり。一度に最低4つは同時進行していますね」

そんな慌ただしい朝でも、大変だと思ったことはないという。それどころか朝から大笑いするようなこともしばしば。その中心にいるのは2頭の愛犬だ。「自然と笑顔になれるのは、犬の存在が大きいですね。合間のちょっとした時間のスキンシップや2頭がじゃれ合っている姿にほっとひと息つけるんです」
 
1日の中で昼食は仕事が忙しいと手軽に済ませることが多く、夕食も仕事の都合で外食したり、帰宅が遅くなって簡単なものしか食べないことも。そのため、きちんと家でごはんを食べられる朝食は、ある意味とても貴重な一食。
「身体にいいものは心にもいいものだと思うんです。だから朝ごはんは、その日一日を幸せな気分で過ごすための源です」

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土鍋でふっくらと炊き上がったむかごごはん

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毎朝飲む野菜ジュースは手作りし、野菜や果物のジュースの搾りカスは愛犬の朝食の材料に。
味噌汁のダシをとるのに使った鰹節や昆布も同様。

南村さんの愛用品

 

硬すぎず軟らかすぎない 木そのものの風合い

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南村さんの朝食の定番メニューのひとつ、ゴマ和えをつくるのに欠かせない道具。ゴマなどをする際、すりこぎ棒もわずかながら削れるといい、解毒作用や防腐効果があるとされる山椒の木は昔からすりこぎ棒として重宝されている

 

肉や野菜を細かくして美味しく & 食べやすく

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犬のごはんを作る時はほとんど必ず使うという『BRAUN』社製ブレンダー。
「食材を細かくするほか、肉を煮たスープと野菜を一緒にブレンダーにかけてポタージュ状にしたり。いろいろ活躍します」

 

手にするたび土の温かさを感じる

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陶芸教室で作った作品のひとつ。内側はすべすべとしていて、外側は土の質感を残したやわらかな手触り。「自分で作った器だとごはんもより美味しく感じるかな?(笑)」

 

≪南村さん教えて!≫

Q:心地よく目覚めるために実践していることは?
A:精神的にハッピーでいること。思いつめない、我慢しすぎないことが大切

Q:春、夏、秋、冬、それぞれの目覚めの一杯は?
A:野菜ジュース。ニンジンやリンゴは一年中、春は花粉症に効くと聞いたアロエ、冬は身体が温まるショウガなどが定番

Q:子どものころ 、どんな朝ごはんを食べていた?
A:私と父は茶がゆがメインの和食、姉と母はパンがメインの洋食でした

 

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【PROFILE】

みなみむらゆき

2002年、日本で初めての犬のためのデリカテッセン「キッチンドッグ!」をオープン。「世界中の犬たちに、愛と幸福とおいしいゴハンを」をコンセプトに、犬のための手作りごはんやホームメイドビスケットなどの販売を手がける

 

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朝時間を毎日豊かに楽しむための”朝食”の本

気持ちのよい朝のはじまりは朝食から。丁寧にダシをとった味噌汁、バターたっぷりのふわふわオムライス、栄養満点のスムージー。
爽やかな陽射しの中、朝ごはん習慣をはじめてみませんか? ちょっと贅沢な気持ちになれて、早起きの特権ともいえる朝食は、あなたにとって元気の源?  至福の時? 朝からしっかりとご飯を食べることが、充実した一日を過ごすきっかけになるはずです。明日からいつもより早く起きて、美味しいモーニングライフを。

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